矯正⻭科とは
矯正歯科は、「叢生(そうせい)」「上顎前突」「反対咬合」「開咬」などの不正咬合で歯並びに何らかの問題を抱えている人を対象に、歯並びをきれいに整える治療です。そして、ただ歯並びを整えるのではなく、噛み合わせを改善したり舌足らずを改善したりこともできます。
歯並びが悪いと、それだけで虫歯のリスクが高くなります。そのため、歯並びに不安がある方は歯並びを整えましょう。
当院で対応しているのは「表側矯正」「裏側矯正」「部分矯正」「マウスピース矯正」の4つです。
表側矯正とは
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表側矯正は歯の表側にブラケットとワイヤーを装着して歯並びを整える矯正方法です。「歯の矯正をしている」と聞いて、一番最初にイメージするのがこの矯正方法でしょう。
表側矯正は、抜歯が必要な症例や複雑な歯並びなど幅広い症例に対応しています。そのため多くの人が適用になりやすい矯正方法です。ただし、唾液に触れる機会が少なく、磨き残しを起こしやすいため、虫歯になりやすいというデメリットがあります。
表側矯正はこれまで見た目の問題から、矯正器具をつけることに抵抗がある人が多くいました。しかし現在では、透明なブラケットやゴムも登場しており、目立ちにくくなっています。
こんな方におすすめ
表側矯正は次のような方におすすめしています。
歯並びを早く整えたい方
矯正の費用を出来るだけ抑えたい方
歯並びがガタガタで裏側矯正ができない方
矯正装置の見た目が気にならない方
など
舌側矯正とは
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舌側矯正は、歯の裏側にワイヤーとブラケットを装着する矯正方法です。やり方は表側矯正と同じですが、矯正装置を目立たないように矯正したい方は、この方法が向いています。
そして裏側矯正は表側矯正に比べて、矯正器具が唾液に触れる機会が多いため、虫歯のリスクが低いことが分かっています。ただし、表側矯正と同じように、磨き残しができやすいため、毎日丁寧なブラッシングが必要です。
こんな方におすすめ
舌側矯正は次のような方におすすめしています。
- 矯正していることがバレたくない方
- 矯正期間中に大きなイベントを控えている方
- 毎日の歯磨きの時間が長くなることに抵抗がない方
など
部分矯正とは
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部分矯正は、「前歯のすき間を狭くしたい」「部分的な歯並びだけを改善したい」などの一部のな歯並びの改善を目的とした矯正方法です。
費用を抑えて短期間で一部分の歯並びを整えたい場合には、部分矯正がおすすめです。
こんな方におすすめ
部分矯正は次のような方におすすめしています。
- 前歯の歯並びだけを改善したい方
- 短期間・低価格で歯並びを整えたい方
- 出っ歯、すきっ歯の状態を改善したい方
など
マウスピース型矯正とは
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マウスピースでも歯並びを改善することができます。
この方法をマウスピース矯正と言います。
治療期間中は常に装着する必要があるものの、見た目の問題や歯が動くときの痛みが軽減されている矯正方法です。重症例には対応できませんが、軽いガタガタの歯並びの方や出っ歯、受け口の人に向いている矯正方法です。
金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも治療を受けられます。マウスピース型矯正装置はこんな方におすすめ
マウスピース矯正は次のような方におすすめしています。
- ワイヤー矯正の見た目に抵抗がある方
- 裏側矯正をするほどの費用がかけられない方
- 矯正中の痛みを軽減したい方
- 金属アレルギーがある方
- 通院頻度を減らしたい方
など
矯正歯科の治療期間
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歯の矯正にかかる治療期間の目安は次の通りです。(保定期間を含めず)
- 表側矯正:1~3年程度
- 裏側矯正:1~3年程度
- 部分矯正:3ヶ月~1年半程度
- マウスピース矯正:2か月~3年程度
歯の矯正期間は患者様ごとに個人差があります。
同じ矯正方法でも軽度の場合は1年程度で終わりますし、重症の場合は3年程度かかることもあるでしょう。
また、治療開始前に虫歯や抜歯の必要があればその治療も必要です。当院ではカウンセリングの際に、どの矯正方法が向いているか、治療期間はどのくらいかかるのか、費用はどのくらいかかるのかなどを詳しく説明してから、納得いただいだ後に治療を開始しています。
矯正方法について不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。
当院の矯正治療の流れ
当院で行っている矯正治療の流れを説明します。
1.カウンセリング
当院ではまず初めにカウンセリングを行い、ご患者様のご要望を詳しくお聞きしています。
どのような方法で矯正するか、早く治療を終わらせたいかなどをヒアリングして、治療方針を決定します。
2.精密検査
矯正治療を行うためには、レントゲン撮影や口腔写真の撮影、歯型の採取、虫歯や歯周病の有無の確認を行います。
こうした詳しい検査は、適切な治療を提供するためにも必要です。これらの結果をもとに矯正治療の計画を立てていきます。
3.治療計画の説明
撮影データなどを元に、治療方法を決定します。
このとき、おおよその治療期間や費用についても説明いたします。
治療計画に納得いただけましたらいよいよ治療を開始していきます。
4.矯正装置の装着・調整
矯正治療がスタートしましたら、定期的にご来院いただき矯正装置の調整と歯のメンテナンスを行います。
矯正期間中は1〜2か月に1度のペースで来院をお願いしています。
矯正装置の不具合やお口のトラブルがある場合は、その都度ご来院ください。
5.保定
矯正治療が終了したあとも、後戻りを予防するために一定期間保定装置を装着します。保定期間の通院頻度は数か月に1回程度ですが、歯並びが安定するまでは1年程度通院をお願いします。